ブエノスアイレスの風2
私がちんたら書いている間にありちゃんは星組生となり、この作品で大好きになったはーちんの退団が発表されました…なつこさんも……寂しい…
さて、おだちん。
ねーおだちん格好いい~。元からめっちゃ好きでしたが、今回お芝居はもちろんビジュアルもドストライクでさらに好きになりました。紫のスーツが似合うのよ。でもあの色のスーツを着ていても若いチンピラ感がないのはさすがのおだちん。貫禄がすごい。
じゃあ老けて見えるかっていうとそうじゃないのがおだちんの良いところですよね。老けて見えていたらまのんちゃん(役名で言え)との絡みに微妙ないやらしさが出てしまっていたと思うんです。もちろん学年なり…と言われればそれまでだけど、おだちん(というか月組生は)は年齢自在なイメージがあるのでやはりその辺の作りこみが上手いな~
リリアナとのやり取りもともすれば寒くなってしまいそうなところを、え、この二人どういう関係…?と観客(とマルセーロ)に思わせるのが本当にうまくて、おかげさまでまんまとこの兄妹にやられてしまいました。まだ拗らせています。
ありちゃんとの掛け合いも絶妙で、おだちんが撃たれるシーン配信で見ていた時は正直急展開にびっくりしたんですが、あの場面から葬儀の場面までバタバタと流れてしまいそうなところを、リカルドの最後のところはしっかり印象的な二人のシーンになっていて最後のありおだも本当に最高でした。目を開けたまま死ぬの上手い。
フィナーレの笑顔のやりとも、ニコラスとリカルドでもあり、ありおだでもあって本当に本当に良いものを見ました。あがあみといい解散は突然に…ですね(´;ω;`)千秋楽のレポもいくつか拝見しましたが、あんなん実際に見たら号泣してると思う。寂しいなぁ。
おだちん、ギャツビーではポスター入りも果たしていてさらにさらに期待です。本当に楽しみです。あと周知のことだと思いますがあえて言わせてください。叶ゆうりに似てる。
ぱるくんビセンテ。
恥ずかしながら新公以外でここまでがっつりお芝居するぱるくんを初めて見ました。ビジュアルもおひげで少し年上に作っていた感じもしたけど、おじさんにはなりすぎずとても良かったです。上背もあるしスーツが似合う!
女目線からすると「エバ…やめとけ…やめとくんだ…」と言いたくなりますが、お芝居の登場人物としてはめっちゃ印象的で面白いキャラクターですよね。こんな役を女性であるタカラジェンヌが演じるってほんと面白いなーと今更ながら思います。
みかこちゃんエバの「家に来てね」は他意がないように私には見えて、むしろ「詳しく話聞かせんかい」くらいの意味だと思っているのですが、ぱるビセンテにはあの出会いがトリガーになってしまったんですかね。もちろん根の部分で支配欲は強くあったとは思うんですが、ニコラスと(エバの)出会いで彼だけが二人に可能性を感じてしまったのかなぁ。逆を言うと一目でニコラスが「只者じゃない」って気が付いているので警察としては優秀な気がしないでもない。その後も尾行したりエバとの結婚を急ごうとしたり、とりあえず何か理由をつけて監視しようとしたり、必死すぎるのがなんとも。
あのカフェのシーン名シーンですよね。好きなシーンだらけですが、れんこんとおだちんのやり取りとカフェのシーンは特別好きです。
ビセンテの(ニコラスに会ったことで)エバへの愛が加速しすぎてエバはそこに全く追いつけていないのに強引に進めて感情や関係の構築は後でどうにかなるだろうと思っている、手を出している訳ではない、声を荒げている訳でもないのにあの瞬間だけで「エバ、やめといた方が…」と思わせる台詞の応酬に痺れました。エバの所でも書いたけど「大事なことだからちゃんと考えなきゃね」って返しも最高。「大人」すぎる。ニコラスとエバは少し達観し過ぎている気がするのでそう言う意味では二人は凄く気が合って、でも「大人」すぎるからこそ、ニコラスとエバがヨリを戻すことはないのかなと思います。
カフェのシーンの三人のウェイトレスさんも、下級生だと思いますが凄く良い間でしたね…!後ろのお客さんも含めて素晴らしかったです。
最後のシーン、ビセンテがエバの肩(腰だったかも)を抱いて、ニコラスとは異なる方向に歩いていく…というシーンが好き過ぎます。
ぱるくんは新公を重ねたイケメンというイメージでしたが、この作品でかなり印象が変わりました。これからも楽しみだなー。
あみちゃんマルセーロ。
ようこそ月組へ!!!!!!!!
和希そらの雪組組替えはもちろん馴染んでいたものの、おっ!和希そら!!!という良い意味での違和感みたいなのがあったのに対し、あれ??あみちゃん月組だった???と思うくらい月組生でした。やっぱり組替えする学年もあるのかな。
おだちんリカルドとは違ってこっちは分かりやすくチンピラでしたね。CHの豊と似ていた所もあったけど、おかんへの態度、イサベラへの絡みの高圧感や下衆感は不良青年(25)とは全然違いました。普通に怖って思ったもん。可愛いあみちゃんなのに。
そうそう、殴られ上手のあみちゃんだったけど、あそこのニコラスの「知らないやつに喧嘩を売るな」(うろ覚え)って台詞最高。私もいつか使ってみたい。
アジトでリカルド兄妹と合流してからの細かいお芝居も素敵でした。やっぱり上手いなぁ。ギャツビー新公かな?楽しみにしています!
れんこん武器商人。
こちらはお狸様で?(違います)
前作狸だった人?!格好良過ぎない?!
出番少なすぎる問題だったけど、あの短い間での存在感が凄すぎました。あのシーン、ともすれば笑いが起きてもおかしくないと思うんです。武器くれ→金出せ→金はない→は?→金作ってくるから妹人質に出す→妹ってお前正気か?!ってちょっと間抜けな流れだし。武器商人人良すぎだし。でも流石の緊張感でしたね。本当におだちんもれんこんもうめーんだ。あそこの覚悟したリリアナの表情、え?!兄妹だったの?!って顔してるマルセーロ…全部良かったです。
配信では気がつかなかったけどあそこエコーかかっていたんですね。その中で怒鳴るようなお芝居をして余裕で聞き取れる二人。いやーー最高でした。めっちゃ好き。
ゆーゆと踊っているシーンも最高でした。踊りに色気と物語がありすぎる。
個人的に左右に視線を振らせるようなセットが凄く面白いと思っていて、これは配信では分からなかたことなので生で見て良かったと強く思った所です。真ん中にどーんではなく、少し視線をずらすことで心情の変化だったり場面の転換だったりがスムーズになっていますよね。もちろんセリと盆が使えないからって事情もあるとは思うけど、他の東上作品と比べても面白い視線配置でした。
1幕終わりや2幕冒頭の登場人物がただ横切るだけのシーン、でもそこに物語があって凄く好きだったんですが、プログラムを見ると
「抽象空間」なんですね…!いや〜好きだわ〜
正塚芝居と言われるあの独特な会話の妙も楽しませていただきました。特にまのんちゃんの「ううん」活用、ビセンテの独特な語尾最高でしたね…!
正直この作品で各組回って欲しいくらいに好きです。色んな役者さんで見たい。宝塚を出て外部でも通用する作品なんじゃないでしょうか。タンゴ踊らなきゃいけないっていうバチクソ高いハードルがあるけど。
残念…というか惜しいのは歌がニコラスとフローラのみで(二人の歌唱は最高でした)歌える人も多かったのに歌が全然なかったことかな。それはギャツビー(歌あります?)以降に期待。
拗らせすぎて合わせて8000字くらい書いてしまった。
今度こそ終わり。